生え際が後退し、いわゆるM字型になっていくという薄毛の悩み。「何をしても治らない」「もう手遅れなのでは」と感じ、深く悩んでいる方も少なくないかもしれません。確かに、一度進行してしまったM字部分の薄毛を、完全に元の状態に戻すことは容易ではありません。その主な原因はAGA(男性型脱毛症)と呼ばれる進行性の脱毛症にあります。AGAは男性ホルモンの影響でヘアサイクルが乱れ、髪の毛が十分に成長する前に抜け落ちてしまう状態です。特にM字部分や頭頂部はこの男性ホルモンの影響を受けやすいとされています。AGAの厄介な点は、放置しておくと徐々に進行し、毛根そのものが縮小(ミニチュア化)してしまうことです。毛根が完全に活動を停止してしまうと、そこから再び太く健康な髪の毛を生やすことは極めて困難になります。これが「M字はげは治らない」と言われる大きな理由です。しかし、「治らない」という言葉に絶望する必要はありません。完全に元通りにはならなくても、適切な対策を早期に始めることで、進行を食い止めたり、ある程度の改善を目指したりすることは十分に可能です。重要なのは、自己判断で諦めてしまうのではなく、まずは専門的な知識を持つ医師に相談することです。現状を正確に把握するようにして、自分に合った対策を知ることが、悩みを軽減するための第一歩となります。諦めずに正しい情報を得て、前向きに対策を検討していくようにしましょう。
2月27