AGA治療が二年目に入ると、日々の変化が緩やかになるため、「本当に効果が維持できているのか」「実は少し後退しているのではないか」といった不安を感じやすくなることがあります。自分の主観的な感覚だけでは、微妙な変化に気づきにくかったり、逆に気にしすぎたりしてしまうことも。そんな時、治療効果を客観的に把握するために非常に有効なのが、定期的な写真撮影による比較です。治療開始前、そして治療開始から3ヶ月、6ヶ月、1年、そして二年目といった節目で、同じ条件（場所、明るさ、角度、髪の状態など）で頭部の写真を撮影し、比較してみましょう。特に、自分では見えにくい頭頂部や、変化が気になる生え際（正面、左右）などを記録しておくことが重要です。二年目の写真と、治療開始前の写真や一年目の写真を並べて比較することで、これまでの変化が一目瞭然となります。たとえ最近大きな変化を感じていなくても、治療開始前と比べれば明らかに改善していることを視覚的に確認できれば、治療継続への大きな自信とモチベーションにつながります。「やっぱり続けてきて良かったんだ」という実感は、マンネリ化しがちな二年目の治療において、強力な推進力となるでしょう。また、もし二年目の写真が一年目の写真と比べてあまり変化がない、あるいはわずかに後退しているように見える場合でも、早期にその兆候に気づくことができます。その写真を医師に見せることで、現状を正確に伝え、今後の治療方針について具体的な相談をしやすくなります。医師にとっても、写真による経時的な変化の記録は、治療効果を客観的に評価するための貴重な情報となります。写真撮影は、特別な機材も必要なく、スマートフォンなどで手軽に行えます。ポイントは、できるだけ同じ条件で撮影を続けることです。髪が濡れている状態と乾いている状態、整髪料をつけている状態とつけていない状態でも見え方は変わるので、毎回同じ状態（例えば、洗髪後ドライヤーで乾かした直後など）で撮影するようにしましょう。客観的な記録は、不安を解消し、冷静に現状を把握するための有効なツールです。ぜひ二年目の治療に取り入れてみてください。