医師から「AGAではない」と診断されても、どうしても自分の症状やこれまでの経過から納得がいかない、あるいは診断に疑問を感じるという場合もあるかもしれません。例えば、家族にAGAの人が多く遺伝的な要素が強いと感じている、典型的なAGAのパターン(M字後退や頭頂部の薄毛)が見られるのに否定された、といったケースです。あるいは、診察時間が非常に短かったり、十分な説明がなかったりして、診断の根拠に不安を感じることもあるでしょう。もし診断に納得がいかない場合は、「セカンドオピニオン」を求めることを検討する価値があります。セカンドオピニオンとは、現在診療を受けている医師以外の、別の医療機関の医師に意見を求めることです。これは、最初の医師の診断が間違っていると決めつけるのではなく、別の専門家の意見を聞くことで、より客観的に自分の状態を把握し、診断の妥当性を確認したり、他の可能性について知見を得たりすることを目的としています。異なる医師が診察すれば、違った視点からの診断や、最初の診察では見落とされていた所見が見つかる可能性もあります。セカンドオピニオンを求める際には、これまでの経緯や受けた検査結果などの情報を提供できるように準備しておくとスムーズです。最初の医師に紹介状を書いてもらうことも可能ですが、必須ではありません。重要なのは、複数の専門家の意見を聞いた上で、最終的に自分が最も納得できる診断や治療方針を選択することです。診断に疑問を感じたまま治療を進めるよりも、納得感を深めるためにセカンドオピニオンを活用することは、決して悪いことではありません。
2月23